認可保育園に預けたくて0歳児から認可外保育園に預けました

働くのが先か預けるのが先か

子供が生まれた後も働こうとしたら、子供はどこかに預ける必要があると思います。家族やベビーシッターに預ける人もいると思いますが、保育園に預ける人が多いのではないでしょうか?

自分たちの場合、妻も育休後は働きたいので認可保育園に預けようとしたところ、半年間は別の場所で預けてください、と言われて別の場所で預けようとしたところ、預けるには働いていることが条件です、と言われて慌てて育休を終わらせる、という事態が起きました。

今回は、なぜ子供が0歳児から預けることになったのか、保活ってどんなことをするのか、ということを書いていきます。

なぜ保育園に預けたの?

共働きの家庭だったので、子供が生まれた後、いつかの時点で保育園に預けるんだろうと考えていました。

もしも家族を養っていけるだけの稼ぎが夫婦のどちらかにあれば、専業主婦か主夫になって保育園に預けずに自分たちで見るという選択肢もあったかもしれません。しかし、現実としては共働きでないと家計が苦しいので、やはり子供は保育園に預けることにしました。

いつ子供を保育園に預けて妻が育休から職場に復帰するかは、子供が生まれた時点では全然決めていませんでした。

保育園の種類について

どうやって子供を預けるのかの保活の話をする前に保育園の種類をざっくり書いておきます。

東京都に住んでいるので東京都の話です。また、住んでいる場所によって状況は異なると思われるので詳細は役所等で確認してください。

まず、保育園には大きく3種類あります。

  • 認可保育園
  • 認証保育園
  • 認可外保育園

認可保育園は児童福祉法に基づいた国の基準を満たした保育園です。認証保育園は東京都独自の制度らしいです。国の基準だと園庭の広さが足りない等はあるものの、東京都独自の基準は満たしている保育園です。認可外保育園はどちらの基準も満たしていない保育園です。

認可保育園と認証保育園の違いの詳細についてはこちらからご確認ください。

多くの保育園は毎年4月に定員の人数を受け入れます。そのため、半年前くらいから情報が出始めて、11月、12月くらいに募集があるところが多い印象です。逆に4月以外の月に入園しようとすると、空きがあれば入れるはずですが、順番待ちが起こっている可能性もあり、入れるかどうかは保育園に直接確認が必要になるケースがほとんどで大変です。

どうやって預けるの?

ここからは保活の話です。

自分たちがやったことは以下の通りです。

  • 役所等で資料をもらう
  • 加点する方法を探す
  • どこか預けられる場所を探す
  • 改めて認可保育園に申し込む

それぞれ見ていきます。

役所等で資料をもらう

区役所で、点数の決まり方の資料、各保育園の預けるための最低点の書かれた2年分のリスト、認証保育園と認可外保育園も含めた保育園のリストをもらいました。

同時に保育園に預けるために必要な手続き等も聞きました。認可保育園に預けるためには区役所の手続きが必要ですが、認証保育園や認可外保育園は管轄外のようでした。

ちなみに、点数というのは保育園に預けることを必要とする度合を点数化したもので、一人親の世帯や、単身赴任の世帯、既に兄弟がいる世帯に加点されていきます。

できるならば国の基準を満たしている認可保育園に預けたかったので、区役所で預けることが可能か聞いたところ、「今のままでは厳しいです」と言われました。

時期としては8月くらいでした。

加点する方法を探す

預けられない可能性が高いということがわかりました。困りました。

「どうすれば加点されますか?」と聞いたところ、「半年以上保育園に預けていると加点されます」と言われました。

「半年以上預ければ認可保育園に預けられますか?」と聞くと、「同じ点数の人も多いのでわかりません」との回答でした。

認可保育園に預けるために、認証保育園か認可外保育園に預ける、ということが必要だということがわかりました。しかも半年以上預けて加点されるので、10月1日には保育園に通っている必要があることもわかりました。

どこか預けられる場所を探す

区役所でもらった保育園のリストを見ながら近所の保育園を探しました。最寄り駅と隣の駅くらいまでを候補に調べていました。

まとめて管理しているサイト等を見つけられなかったので、保育園を1つずつ調べる必要がありました。

調べていてもWebサイトの整備されていなくて定員状況がわからなかったり、電話して聞いてみても空きはなかったり、そもそも0歳児の受け入れをしていなかったり、といったことが起きました。

結果として徒歩や自転車で通えそうな保育園では預け先を見つけられませんでした。

妻が会社の人に預け先がないから復帰できないかもしれないと相談したところ、会社の福利厚生の一環として優先的に預けられる保育園が乗り換えなしで行ける駅にあることがわかりました。その保育園はその年に新設された、最長で2歳までしか預けられない認可外保育園でした。預けるためには働いている必要もありました。他に選択肢はなかったので、そこに預けることを決めました。

預けることを決めてからは慣らし保育をいつから始めるか決めたり、保育園に持参するものを確認したり、料金の引き落とし口座を決めたりという事務手続きをしました。

結局子供は慣らし保育のために9月3週目あたりから保育園通いが始まりました。同時期に必要に迫られ妻も育休を終えて職場に復帰しました。

子供が0歳10ヶ月の頃でした。

改めて認可保育園に申し込む

子供を認可外保育園に預けたことで、認可保育園に預けられるかどうかの当落線上の点数は得られました。12月頃にどこの保育園に預けたいかを記載して申し込みをしました。

点数を可能な限り高めた後は、認可保育園に預けられるかどうかは運次第です。

申し込んだ園は駅から離れていたこともあり、子供は1歳児の4月に転園することができました。

周りの子供を見た限り、区役所から言われたように、自分たちの点数は預けられる最低点でした。

保育園と会社の福利厚生

脱線しますが、保育園と会社の福利厚生についての話を書いておきます。

妻の会社と保育園は、保育園の定員に枠に空きがあったときに一般家庭と申込が同じタイミングの際に優先的に入れるという契約があったようです。

自分たちも預けようとしたタイミングで空きがなければ預けられませんでした。同じ月に自分たちの子供とあと1人申し込んだらしく、定員に達したようでした。

会社と保育園の契約によっては、保育園の枠自体を会社が買い取っているらしく、その会社に勤めている従業員の子供のみが受け入れしてくれる特別枠みたいなものが用意されるようです。

保育園にとっては企業からお金をもらえるので、認可外保育園で国からの補助金はなくても経営できているのかなと思いました。会社は従業員に復帰して欲しい、保育園は安定して経営したい、という双方の思惑がうまくマッチしています。

費用も会社からある程度取っているようで、認可外保育園でしたが、認可保育園と同じくらいの月額でした。

今まで意識していなかった福利厚生について考えさせられました。

いつから預けるのが良いの?

どうやって保育園に預けるのかの話をしましたが、いつから預けるべきかの話もしておきます。

保育園への預けやすさを考える

0歳児の4月から預けるのが良いです。

子供を認可保育園に預けられる可能性だけを考えるとそうなります。

これは0歳児から預けようと考えている家庭よりも、1歳児で預けようと考える家庭が多く、預けられる可能性が高いからです。少なくとも自分の住んでいる区では0歳児は保育園に預けるために必要な点数は低かったです。

育休は1年あるし、子供はかわいいし、家で1年は見て1歳児で預けよう、という家庭が多いのだと予想しています。

認可保育園に申し込むまでのスケジュール

4月から認可保育園に預けるためには、前年の間に申し込みを済ませる必要があります。

スケジュールとしては以下のようになります。詳細は住んでいる場所によって異なると思うのでご確認ください。

時期 やること
7月-9月 役所等で現状の確認と相談
10月-11月 役所等で申し込み用紙の受領
12月 希望する保育園の申し込み
1月-2月 1次募集の結果発表
2月-3月 2次募集の申し込み
3月 2次募集の結果発表

現状の確認をしておくのは子供が生まれる前からでもできると思いますので、早めに聞いておくことをおすすめします。

締め切り後に子供が生まれた場合の注意

0歳児の4月から預けようとした場合でも、4月から預けるためには12月頃までには申し込みの手続きを終える必要があります。申し込み締め切り後、例えば早生まれの子供は0歳児の4月から預けられるのかはわかりません。手続きだけでなく、生後何日以上経過していないと受け入れない等の保育園側の制約もあるので、詳細については確認してください。2次募集等があればそこで申し込むことがおそらくできるのではないかと思います。

自分たちの場合、子供は11月生まれで、翌年の認可保育園の申し込みは12月くらいまでなので、生まれたときには申し込むにはギリギリでしたし、そもそも生まれたときから保育園のことを考えている余裕は自分たちにはありませんでした。2次募集等も考えられていませんでした。

結果として0歳児の4月からは預けられませんでした。

子供にとって良い時期はわからない

0歳児の4月というのはあくまで保育園への預けやすさから考えた時期です。

親が働くために預けるのであれば、それは親の都合なので、子供にとって良い時期なのかはわかりません。

保育園に行くことによる良いところも悪いところもあるでしょうし、もし子供が嫌がったとしても早くから保育園に通わせるのか、育休は延長できないのか、等は家庭で相談するべきだと思います。

自分たちの子供は長男だったので、保育園で上の学年の子供を見て刺激を受けていました。ただ、電車での移動はつぶされないか不安でした。

総じて良かった気もしますが、あくまで親目線なので子供にとってはどうだったのかはわからないです。もう子供も覚えていないかもしれないですが、気になりますね。

まとめ

0歳児の時から預けるようになった経緯と保活について書きました。

子供を預けられるかどうかは親の仕事に影響を与えますし、子供も保育園に預けられたら影響を受けます。

自分たちは子供を認可保育園に預けるために、まず認可外保育園に預けました。

子供にとって良かったのかはわかりませんが、慌てて預け先を探して職場復帰しないで済むように、保活はどんなスケジュールで進むのかを把握しておけばよかったと反省しています。

これから子供を保育園に預けようしている方々は、事前に役所等で得られました情報の収集を行い、いつ頃に何をすべきか把握することをおすすめします。